『みすてりあるキャラねっと』清涼院流水 角川スニーカー文庫

妹がわざわざ借りてきてくれました。正直読まなくてもいいかなと思ってた本だったんですけどね。いや。表紙とかね。手を出しにくいじゃないですか。
13〜19歳のティーンエージャーが「@スクール」というオンライン上の学校で、自分のキャラの能力を上げて、成人度を100%にするのが目的の『キャラねっと』。そのゲーム内で起きている連続<殺人>事件の10番目の被害者になった主人公が犯人を見つけ出そうとする話。もちろんミステリーですよ。事件がネット上で起きているので、まぁ「何でもアリ」になってしまうから、反則じゃん!とも思うんですけど、ちゃんとヒントも隠されてて、勘のいい人は犯人が分かるのでは?(自分は最初からそういうのは放棄してるので分からなかったけど)事件を解決した主人公と、神宮ベルの二人が「デバッグ探偵」になるって言う展開が可笑しい。スニーカー文庫というかライトノベル的展開ではないかな。
『キャラねっと―愛$探偵の事件簿』も読むべきか・・・

P216
オトナたちは次々と犯罪に手を染めるコドモたちを「ブキミ」とか「得体が知れない」とか言うけど、オレたちに言わせりゃ、社会全体では、オトナたちの異常な犯罪の方が、はるかに多い。
オレたちコドモから見れば、オトナたちだって「ブキミ」だし、「得体が知れない」。いや、コドモとかオトナとか言うんじゃなくて、ホントは、人間って存在自体が「ブキミ」で「得体が知れない」のに違いない。