『百万の手』

百万の手 (ミステリ・フロンティア)

百万の手 (ミステリ・フロンティア)

『トップラン』の途中ですが、妹が借りてきたので読みました。
ってことで『しゃばけ』など時代物を書いてきた作者の現代モノ。火事で死んだ友人が携帯の画面に蘇って二人で火事の真相を追う話。と妹に聞いて『乙一みたいなストーリー』だと思ったんですけど、話が進むうちにどんどん違う話になっていきました。夏貴の秘密が出たときはちょっとビックリ。そういう路線なんだ・・・と正直ガッカリしたかも。でも、『百万の手』の意味は確かにこの展開じゃないと出てこないし、一気に読めるくらい面白かったです。
後半から夏貴の助っ人になる義父の東は割と好きなキャラなんですけど、後半の方まで友人が相棒でいて欲しかったなぁ。携帯の中にいるから助言しかできないけど、その限られた範囲で夏貴を助けるシーンとかがあったら面白かったんじゃないかな〜と。