028『続・詩歌の待ち伏せ』

続・詩歌の待ち伏せ

続・詩歌の待ち伏せ

詩とか和歌とかにあまり興味はないんですけど、この本だけは特別。北村薫のマジックで面白く感じてしまうのです。
今回は最初のプレヴェールからとっても興味深い内容。「朝の食事」が紹介されているのですが、訳者によってそれぞれ違う味わいがあるっていうのが面白い。当たり前のことなんだけど、実際それを並べられて解説されると実感がわきます。北村薫が選んだからってわけじゃないですが、私も内藤濯の訳がいちばん好きです。
藤原実方藤原行成の対比も面白い。和歌の世界から、まったく違うタイプの二人の関係とかが見えてくるのが面白いな〜歴史にも興味がわいてくる感じ。