『白い兎が逃げる』有栖川有栖 カッパノベルス
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/11/18
- メディア: 新書
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「地下室の処刑」は良かった。殺人にこんな動機もありえるのか〓と。まぁ今の時代ならではですね。
「比類のない神々しいような瞬間」は二つのダイイング・メッセージを扱った事件。金城直哉の、火村さんに対する印象って結構当たってる。《知的で獣性を隠してるような危険な気配がある》ってのは笑えた。
「白い兎が逃げる」は鉄道を使ったトリック。最後に犯人の一人称で終るのが割りと良かった。火村さんが犯人をギリギリまで追い詰めているのと、犯人の緊張感が両方味わえたので。
毎度のことながら推理小説の感想を書くのは難しい。どの発言でネタバレしてしまうかドキドキです。友達に薦めるときも、なかなか面白いところを話せないし。