『池袋ウエストゲートパーク〓 電子の星』石田衣良 文藝春秋

電子の星 池袋ウエストゲートパーク〈4〉

電子の星 池袋ウエストゲートパーク〈4〉

このシリーズってスラスラ読めてしまいます。最初の一文からググッと惹きつけられてしまうのです。
「東口ラーメンライン」はドラマで似た話があったような…(ドラマは全部見てないので自信ないけど)「ワルツ・フォー・ベビー」は人情ですね。ありがちな話だと思うんですが、凄くイイ話でした。よく花が置かれてる事件現場は、知らない人が見れば「可哀想に…」でおしまいですが、知ってる人にとってはそれじゃ終らない。ドラマ1本作れるくらいの思いがあるわけですよ。「黒いフードの夜」「電子の星」は悲しい日本の現状。特に「電子の星」は酷く、読むのを一時中断してしまうくらい。どちらも最後はマコトやGボーイズが懲らしめてくれるから読後はスッキリしてたけど。