『博士の愛した数式』小川洋子 新潮社
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/08/28
- メディア: 単行本
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これほど、数字を美しく、そして、愛しく思える小説は無いだろうな。マイナス1の平方根はとても遠慮深く、24は潔い、220はチャーミングで、220と284は神の計らいを受けた絆で結ばれあった数字。などなど数字に対する印象が心に残ります。
博士の服に張ってあるメモによってかろうじて繫がっている3人の友情がいいです。すぐ壊れてしまうものだけれど、そのギリギリで保たれている関係がはかない。おすすめの小説です。