「グロテスク」桐野夏生 文藝春秋

グロテスク

グロテスク

 タイトルどおり。読んでて暗くなったというか、堕ちていく感じがしました。特に和恵の手記あたりからどんどん堕ちていく感じ。和恵が可哀想っていう訳じゃないのですが、涙出てきそうになりました。最初の方は主人公(?)の妹ユリコの怪物のような美しさに関する出来事とか、階級社会の厳しい学校の話とか、怖い世界だなとは思いつつも読んでて面白かったのですが、次第に読むのがつらくなってきました。でも、読むのはやめられないみたいなね。もうすこし年をとってから読むのがいいのかもと思いました。