『弱法師』中山可穂 文藝春秋

弱法師

弱法師

 いつもとは少し違う短編集。「浮船」はそうでもないか。
今回気に入ったのは「卒塔婆小町」今までで一番好きかも知れない。いつもの女性同士の恋愛ではないし、相思相愛で痛いくらいな恋愛とも違うのですが、ただ彼女と結ばれたいために、小説を書き続けた深町の姿は、いつもの中山作品に出てくる女性の姿がダブりますね〓ラストとか泣ける。