『聖母の深き淵』柴田よしき 角川文庫

聖母(マドンナ)の深き淵 (角川文庫)

聖母(マドンナ)の深き淵 (角川文庫)

山内練ご登場。こんな男だったのね・・・
麻生と山内の関係は知っていたので(むしろそれを知ったので、このシリーズを読もうと思ったわけだし)、緑子の勘違いは面白かった。
緑子の引き受けた失踪女性の捜索と、乳児誘拐事件、主婦の殺人事件。この3つの事件が次第に1つへと収束していく。こういう話大好きです。1つに繫がっていくときの過程と、繫がったときの驚愕にドキドキです。
今回は子供を生んだ母親としての緑子の物語で、次回の『月神の浅き夢』は、安藤と夫婦として生きていくことを決めた緑子の物語といったところかな。