『黄色い目の魚』佐藤多佳子 新潮社

黄色い目の魚

黄色い目の魚

父親との一度きりの再会がきっかけで、ノートの端などに似顔絵を描いている木島。家族の中に居場所がなくて叔父のアトリエに入り浸っていたみのり。そんな二人の『居場所と自分の“モチーフ”を探す、高校生の恋愛グラフィティ。』16才ってつい最近だと思ってたけど21の自分には眩しい…
美術の時間に互いを描くことから次第に惹かれあってく二人。お約束な年上なおねーさんも登場して面白い。そのおねーさんとみのりの叔父も訳有りな関係っぽいし。ラストあたりは「耳をすませば」の最後を見たときの恥ずかしさを思い出しました。

P287
消えない女になりたい。
消えない男になってほしい。