『オルガニスト』山之口洋 新潮社
- 作者: 山之口洋
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: 単行本
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オルガン音楽を愛し、音楽そのものになろうとしたヨーゼフの姿が泣ける。少しばかり音楽を愛しすぎてるとこもあるけど、本気になれるモノがあるって羨ましい。昨日読んだ『黄色い目の魚』に、木島が「本気で絵をかけばいい」と、みのりに言われるとこがあったな。で、木島の答えが「本気になるって自分の限界を見るようで怖くねぇ?」(手元に本がないので正確じゃないかも)ヨーゼフはその限界に近付きたかったんだろうね。
P124
芸術の道で己を高めたいという真摯な気持にこそ、悪魔がつけいるということを。悪魔の道は神の道のすぐ隣を通っているんだP126
神の似姿として完璧に近く、しかも神でない者、それこそが悪魔なんだ