『子どもの王様』殊能将之 講談社

子どもの王様 (ミステリーランド)

子どもの王様 (ミステリーランド)

正直ちょっと物足りない読後感。
不登校の親友トモヤの語った「子どもの王様」。作り話だと思ってた王様を実際に見たショウタは、トモヤを助けるため夜中に見張りをして、トモヤの母親と言い争う王様を発見する。
王様の正体も分かりやすかったし、ペンキを使ったあのトリック?はちょっと確実じゃないのでは?と思いました。それで騙されるかな・・・今まで読んだミステリーランドの中では一番普通の子どもらしい主人公だとは思います。団地生活はしたことないですけど、集団登校は懐かしく感じました。ラストは結構キツイ、というか悲しいかも。

P229
どんなに強くても負けることはある。敵を打ち倒しても、ほんとうは負けているということだってある。

ミステリーではなく児童文学として読めばいいのか。