『これは王国のかぎ』

再読です。ラジオドラマを聴き終えてまた読みたくなったわけです。坂本真綾が歌っていたあの歌の歌詞はやはり本に載ってた歌詞でした。そのまんまじゃなかったけど、なかなかイイ曲に仕上げてくれたなぁと思いましたよ。
普通の女の子が異世界に、アラビアンナイトのような世界に行ってしまう。この設定って折原みとの小説を思い出します。アナトゥール星伝シリーズ。最初の5,6冊は持っていました。(すぐに友達にあげてしまったけれど)こちらは特に特殊能力があるわけでもないのですが、その世界の王子様と冒険するのは同じ。そしてその王子と恋に落ちるっていう少女マンガの王道みたいなストーリー。それと比べると『これは王国のかぎ』はかなり現実的。ハールーンは冒険することしか興味がないし、ラシードはミリアムに一目ぼれ。失恋によってこの世界を訪れたひろみにとってはかなり苦しい状況です。でも、これで王子様と恋に落ちるような主人公だったらまったく面白くない話です。
これを読んだら『樹上のゆりかご』も読みたくなってきた。