『樹上のゆりかご』

樹上のゆりかご

樹上のゆりかご

『これは王国のかぎ』に引き続き読み返しています。閉鎖的な空間である学校が舞台で、独特な学校行事・伝統があって、不思議で少し怖いような学園生活は恩田陸の世界と少し似てます。ひろみが通う辰川高校って一見すると進学校で自由な校風な感じですが、先生の支配の代わりに伝統ってモノが知らず知らずに生徒を縛り付けているような。だから行事には参加しているけど、目的のためにはその行事がどうなってもいいと思っている近衛有理は学園の外の人だったんでしょうね。
合唱コンクールの話は、中学・高校とどちらも合唱コンクールがあったので、共感できるようなところが沢山あって、読んでて楽しかったな〜