『阿修羅ガール』

阿修羅ガール (新潮文庫)

阿修羅ガール (新潮文庫)

再読なので100冊にはカウントしません。
とはいっても「森」あたりからちょっと疲れてしまったので、最後にある短編「川を泳いで渡る蛇」だけ読みました。こちらははじめて読みます。
ほんとに舞城作品?と疑うような短編。兄弟の電話の会話は無意味に暴力的で舞城らしい感じでしたけど、それ以外はいたって普通な感じ。彼女を迎えにいったのに、そこに置き去りにしてそのままタクシーで自宅に帰る辺りは静かな暴力。
「明るい星の近くにいる神様には街の灯りぐらいじゃ暗すぎて、実は神様には自分達は見えないんじゃないか。」っていう考え方は結構好き。

見えないものは助けられない