037『さみしさの周波数』

さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

角川のブックカバー目当ての2冊目。「手を握る泥棒の物語」「失はれた物語」は読了済み。「フィルムの中の少女」のホラー仕立ても面白かったですが、切ない乙一が好きな私はやはり「未来予報」が好きです。
恋人関係ではないけれど、ずっと意識してしまう彼女。そりゃ「どちらかが死ななければ、結婚する」なんて言われたら意識はしてしまうよね。ラストはそりゃ「せつない」ですよ。確かにもうひとつの別の道を考えると後悔ばかりが湧き上がってしまうけど、それで終わらない最後のエピソードが、ベタだけどやっぱりジーンときてしまうな・・・