056『蒲公英草子』

蒲公英草紙 常野物語 (常野物語)

蒲公英草紙 常野物語 (常野物語)

感想書き忘れ。
先日読んだ「光の帝国」の続編。というよりはサイドストーリー。
主人公はごく普通の少女。「光の帝国」の一番最初の物語に出てきた「しまう能力」を持つ春田家が出てきます。時代は「光の帝国」よりも昔なわけで、同一人物ではないのですが、家族構成は一緒なので同じ人たちのような感覚。最近の恩田陸作品と比べるとすごくさらりとしているかも。割とホラー要素というか、何が起こるかわからない怖さが結構あったりするんですが、時代と場所のせいかゆったりとした雰囲気があります。
その場所が福島っていうのが、地元民としては嬉しい。福島じゃなきゃ駄目っていうわけでもないので、それほど喜ぶところでもないですが。それでも、何となく嬉しい気分になるものですね。