『εに誓って』

εに誓って (講談社ノベルス)

εに誓って (講談社ノベルス)

今回はバスジャック。「εに誓って」という名前のグループが乗るバスに偶然乗り合わせた山吹と加部谷がバスジャックに遭遇という話。この事件自体がミステリーではなく、このバスジャックを企てた目的と、毎回登場するギリシャ文字に関連している組織の正体は?という大きな謎を突き詰めていくための準備のための話なんでしょうね。今までの3作も含めて。バスジャックの方は割とシンプルな、シンプルすぎるようなトリックでしたし。
赤柳の正体も謎のまま。絶対今まで出てきた人とかだと思うんだけどね。このシリーズで「四季」の冬の章に出てきたアルファベット表記の人たちの正体も明かされないかと期待しているんですが。