『イン・ザ・プール』奥田英朗 文藝春秋

イン・ザ・プール

イン・ザ・プール

精神科医伊良部一郎の爆笑診断を描いた連作短編集。『空中ブランコ』読む前に押さえておかねばと思って一緒に借りてきました。爆笑ではなかったけど笑えます。デブだし、マザコンだし、金持ちだし、いわゆる『キモイ』伊良部さんですけど、次第にその自由気ままな感じとかが好きになってきますね。『いてもったても』で久しぶりの注射に喜んでるとことか、「イラン人雇おうかなと思ってたよ」辺りは笑えました。悩みもなくて自分の欲望のままに生きてるから精神的な病に落ちることも決してないのでしょうね。ある意味名医なのかもしれない。