077『熊の場所』
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/16
- メディア: 文庫
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「熊の場所」「バット男」「ピコーン!」の三編がおさめられていますが、私は「熊の場所」が一番好きです。「自分が恐怖だと感じる場所には、なるべくはやく戻れ」っていう分かりやすいテーマだからかもしれませんね。「熊の場所」「バット男」は後味の悪い終わり方、少しホラーっぽい感じでしたが、「ピコーン!」は内容が暗いわりに最後は結構前向きな終わり方。事件の解決の仕方が「煙か土か食い物」とか講談社から出ているミステリーと同じようにやや強引に見えるようなスピーディーさ。
舞城作品に共通しているのが「暴力的」なモノの存在だと思っているんですが、一度そういうもののない作品を読んでみたいな〜(全作品を読んでいるわけじゃないので、そういう作品があるかもしれないけど。)