『好き好き大好き超愛してる。』

好き好き大好き超愛してる。

好き好き大好き超愛してる。

著者のイラストが所狭しと並べられ、2編の小説とイラストのページはそれぞれ紙とフォントがそれぞれ別で指定されている凝った本。タイトルも凄いけど、それにどピンクな表紙を持ってくるのがすごい。
内容も毎回ながら飛んでます。「好き好き大好き超愛してる。」は柿緒の章だけ読むと純愛ものだし、確かに世間でいわれているように『セカチュー』とも比べられてしまうようなお話。読んでいるときはそんなに感じなかったけど。多分主人公が小説家っていうのもあるから「セカチュー」とはまた違った話に思えた。確かに彼女が死んでしまうっていうエピソードは一緒だけどやっぱり別物のお話ですよ。それに合間に入っている物語がまた訳が分からない。最初の話なんて体の中に虫が入り込んでどんどん人間の体を食い尽くしていくっていう話だったので、こういう話だったの?とドキドキしながら読み始めましたよ。ニオモの話なんて更に意味不明。でも、コレだけでも1本の話が書けるのに贅沢な使いかたしてるな〜これはこれで続きというか、この話の世界が気になる。
合間の話で訳が分からなくなった頭に、最後の“秘密”の存在っていう話は妙に感動しました。
ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」は全部が舞城。村木誠人なのか加藤秀昭なのか読んでてよく分からない。調布タワーだとか白い花だとかゴリラだとかユニコーンだとか何がなんだか。